2018/06/12
先日、建築士会青年部のイベントの取材で
久しぶりに小浜の町歩きをしました。
そこで見付けた当時の職人さんの技に感動しました。
この階段は畳半畳分、つまり約90センチ角の中で作られています。
手前の手摺(?)があるので、持ちながらであれば上下は可能でした。
半身をひねるように登っていく、この方法、よく思いついたなと思います。
畳一畳分の急な階段はたまに見ますが、半畳での階段は初めて見ました。
通りを歩いていると、二階窓の欄干に彫り物が。
こうもりと月。
なんとも風情があるではないですか。
なぜにこうもり?ということなんですが
こうもりは小さい虫(害虫)を食べてくれるので、
田んぼや農業にとっては縁起のいいもの、ということらしいです。
そしてこれ、
一見すると、壁についた小さな収納棚、といったところなんですが
これをよーく見ると、あることに気づくと思います。
そう、曲線なんです。
興味がないとあまり気にならないかもしれませんが
私達はついつい職人目線で見てしまうので、集まった建築士会メンバー
この棚の前でみんなで、めっちゃ盛り上がってました(笑)
「なんでアールにしたのか」といった簡単なことからはじまり
「建具のはまる敷居の溝はどうやって掘ったのか」
「溝切りでは無理だろうから、(そもそも当時溝きりの機械はないだろう)ノミでやったのか」
「建具自体も丸味を付けて作っているのは大変だっただろう」
「納まりもキレイで木が空いたりしていない」 などなど
楽しい時間でした。
まだまだ小浜の町にも、いろいろと発見があるなぁと思いました。