2019/01/08
昨年のことになるのですが
12月初旬にあるイベントで弊社のモデルハウスで木の家体験会を開催しました。
主催は 福井県、小浜市森林組合、地元製材業者、地元工務店です
地元の木で家を建てることは
地元の山を元気にするということ
実はそれってすごく大切なことだったりします。
まずは家の前で、外観の説明からです。
外壁に杉板を使うことによって
出来る限りコーキングを減らすこと
一枚からでも交換できること
径年劣化ではなく変化していくこと
何より人工的ではない自然の生命力を建物から感じられることをお話させていただきました。
家の周りには薪用の木もたくさん置いてあるので、それらについても説明させていただきました
というのも今回の体験会の目的は地元の木ともう一つ、薪ストーブです。
実は薪ストーブの薪も地元の間伐材だったり、身近な人が切った倒木などで
うちで言えば、100%地元の木です(笑)
家の中も床や化粧柱、窓枠や手摺など、全て無垢材を使っています
家に入ると
「木の香りがする」
「あったかい」
と嬉しい感想をたくさんいただきました。
「床がこんだけ暖かいのは床暖房?」と質問がありました
いえいえ、この家には床暖房はありません
薪ストーブからの輻射熱で柔らかく空間が多い杉の床材が温められているからです。
火の付け方から薪の追加方法、薪はどうやって作るのかなどお話させていただきました
家の見学も自由にしていただいたので、この家に込めた思いなどお話させていただきました。
無垢材の肌さわりの良さや見た目の優しさなど体感して楽しんでいただけたようで好評でした。
みなさん、床に座ったりイスに座ったり、小上がりになったタタミスペースに腰かけたりと
自由にくつろいで、薪ストーブも楽しんでいただけたようです。
「焚いてない時はテレビに向かって座っているんですが
焚き出すとだんだんとストーブに向かって座るようになるんですよ」
とお話すると、「わかる~」と言っていただいたので、やはり火は見ていて飽きないですね
当初は40分くらいの予定が1時間半ほどゆっくり見学していただいた後は
場所を森の水PR館に移して
こちらにある薪ストーブにて作った手作りピザを楽しんでいただきました。
その後、福井県と工務店の方々から地元の木について
木を使った家づくりや補助金、政策についてのセミナーを開催しました。
みなさん熱心に聞いてくださいました。
地元の木を使って家を建てる、
輸送にかかる運送コストや排ガスなども減らすことができて環境にもいいし
何より、地元の山に人の手がしっかりと入るようになります
私も少し経験しているからわかりますが、
実際に山で木を切って、それを運び出すのはかなりの大変なことです
だからといって山は手入れをしないと荒れていく一方です。
適切に木を間伐して、日差しが届くようにすることで、木も植物も育ちます
木が根を張ることで地盤は強化され、地滑りなども起きにくくなります。
地元の木がしっかりと循環するようになることは地域のためにもなることなのです。
山に適切に人の手が入るようにして、山をいい状態で保てることは大切なことです。
私はとりあえず、山の麓あたりに子供達が遊べる場所を作り
地元の人が見守りながら、子供達が学校帰りや休日に遊べる場所があるといいなぁと考えます。
私も子供の頃、近所のじーさんが山で遊びを教えてくれて
木から木へ飛び移ったりして遊んでいました。
遠敷小学校には「はたけじ」という裏山があり、そこでもよく遊びました。
そうして小さい頃から山が身近にあると、
大きくなってからも山を身近に感じてもらえるのではないかと思います。